2014年3月3日、脱サラをして長年の夢であるレコードオンリーのロックバーを開店し、2017年3月に3周年を迎えることができました。ご支持いただき足を運んでいただける皆様および、運営を手伝っていただくスタッフのおかげと、心より感謝いたします。スタッフも2017年8月には、ほぼ総入れ替えとなり、新たに運営してゆくにあたり、初心に帰りここに店を開店したとき、そして現在も運営してゆくにあたっての心を認めておくことにいたします。
・レコードの音の良さ、そしてオリジナル盤の凄さ
レコードバーとしましたのは、元々レコードの音の良さのため。中学生時代からさかのぼれば、お小遣いをもらっては好きなものを買うことを続け、ひたすらレコードを買い続けて今に至ります。
その中で、そう、あれは21世紀になってからのことでした。何の気なしにバーゲンで安かったBEATLES FOR SALE
イギリスオリジナルMONO盤を購入し、部屋で針を落とした時の衝撃。何だこの音の違いはと。30年聴き続けてきた70年代にプレスされたSTEREO盤との生々しさの違いに愕然とし、それから約1年かけてシングル・アルバムをすべてオリジナル盤で購入。何年振りかに毎日BEATLES三昧の日々でした。友人を部屋に呼び、中学生さながらにこのレコードすごいんだぜ!と二人して感動しながら聞く日々を過ごしました。
繰り返すうち、もっと大きな音で聴きたいな!と、様々なレンタルスペースを借りながら、聞く仲間も増えいつしかDJ大会のように。
そうしたことを繰り返すうち、この音の良いレコードを一人で聴いていてはもったいない、こうして喜んでくれる方々が大勢いらっしゃるならば、その喜びを共有したいとの思いで店を開きました。
・レコードへのこだわり
色々買い進めるうちに、当時プレスされたものと、サラリーマン時代に興味をもって買いためていたラジオ局などに宣伝のために配布されていたプロモーション盤のさらなる音の良さに気づき、BEATLESのみならずこちらも皆様と聴く喜びを分かち合いたいと思い、こちらは現在もこれはというものを見つけると購入してお届けしています。また、こうしたレコードを聴いていると、同じ曲をCDで聴くと全く異なった立体感のない音として聞こえてしまうのは、録音スタイルの違いから致し方のないことです。ならばと徹底してレコードでの音を楽しんでいただく店として作り上げてゆこうと決意いたしました。
現在ではシングル盤が増えすぎて、CDデッキを置く場所もなくなり100%レコードしかかけられない店となっております。
・リクエストについて
1曲毎に選曲して流れを作っています。リクエストにもお応え致しますが、リクエストをいただいてから新たな流れに乗せていきます。なるべくリクエストいただいた曲を、よりよく聞いていただくために工夫してます。
レコードですので、これもあれもというわけにはいきませんのでご了承ください。
また、「流れを楽しむこと、リクエストしないことがリクエスト」を望まれるお客様が多くいらっしゃいますので、そちらを常に優先させていただいています。
混雑時以外は店主が、お好みの曲やアーチスト、カテゴリーなど伺いにまいります。
2017.06.12 店主 伊藤滋
また、音楽を楽しみに来られるお客様のための店です。あまりに大声でお話しされる方、他のお客様の迷惑になる行為(嬌声をあげる、踊りだす、他のお客様に絡む、カウンターで大声で話す等)は固くお断りいたします。
また、リクエストをしたうえで、まだかかっていないときにこれもあれもとおしゃる方のリクエストは勿論お断りしています。
最近、観光でレコードで音楽を楽しむ酒場としてわざわざ探してこられる海外からのお客様が多くなってきています。非常に真摯に音楽を楽しんでおられ、非常にありがたいことです。せっかく観光で来られ、楽しんでおられる方も多い中、より音楽を楽しんでいただく酒場として運営してゆきます。なので、海外の方にはタイミングを見てリクエストを伺っています。本当に喜んでいただけて、見ていて幸せを感じます。
但し、酒場ですので、近隣のお席の方にご迷惑にならない、楽しい「普通の」ご歓談は勿論大丈夫です。気楽にお過ごしください。
2019.04.15 追記
店の作りは、60年代ロンドンの建物のイメージに。
煉瓦と漆喰作りの壁にターコイズの窓枠。
(もちろん地下の店なので窓の外は壁ですが・・)
装飾には川村忠晴さんのアート照明、
リッケンバッカーのギター。
お酒は各種取り揃えています。
瓶ビールはイギリスのもの、ウイスキーはアイリッシュ
(ソーダ割りが本当によく合います)もご用意しています。
お酒の苦手のお連れ様にもソフトドリンクや軽いカクテルも
ございます。
昔を匂わせる空間で、音楽を楽しみお酒を会話を
お楽しみください。
昔はよく聴いていたけれど子供ができてからは・・・
お父さん、お母さんが聴いていたのを覚えている・・・
あるいは、これ誰の何て言う曲?どんなレコード???
今でも現役で聴いてます!
こうした皆様に、懐かしいという想い、小さな感動の瞬間を、
喜びを見出して頂ければ・・・
そんな店づくりを目指してゆきます。
店のこだわりは、イギリス・アメリカのアーティストのオリジナル盤
・・・1950~60年代のレコードは、独特の深い、いい音が鳴ります。
※MERSY BEAT、BRITISH R&B GROUP、BEATLES、ROLLING STONES、WHO、KINKS、SMALL FACES、YARDBIRDS、MOD GIRLS・・・
店には60年代イギリスのレコード(多くはモノラル盤)も多く所蔵を
しています。
音の塊が飛び込んできます。
たとえば、そこにPaul McCartneyがいるような錯覚を。
音のマジックを感じてみませんか?