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音の良い「プロモーション盤」

前回は

モノラルのレコードの

音の良さについて

書き込みました。

 

今回はちょっと違った

音の良いレコード、

プロモーション盤についてです。

 

 

 

◎販売促進のプロモーション盤

 

映画ボヘミアンラプソディーを

ご覧になった方、ラジオ局の

DJがボヘミアンラプソディを

流すシーンを覚えているかと

思いますが、

50年代~80年代初頭、

ラジオで曲を流して

もらえるかどうか

こちらがレコードの

ヒット要素に

大きく影響していました。

 

特にアメリカは、

キーステーションが

州ごとにありますので、

全米ヒットは

各州のラジオで

かけてもらえるかどうか、

これが大きな要素

だったと思います。

 

各地のマイナーレーベルだと

地域でヒットすればよいという

感じでしょうけれど

大手レーベル(CBS、コロンビア、

ワーナー、CAPITOL、A&M等)は

全アメリカでヒットさせる使命も

あるでしょうから、

最大の販促物として

レコードをかけてもらいやすいように

プロモーション盤を

プレスして配りました。

それもかなり大量に。

 

先に記載したシングル盤の

A面がSTEREO

BがMONOの

ミックスのものとは別に

アルバムでも存在しました。

勿論、ラジオ局だけでなく

レコードショップにも配布

されていたと思います。

 

80年代半ばに差し掛かると

MTV等ビデオクリップから

ヒットが生まれだし、

そちらにシフトが始まり

CDが次第に中心になる為

レコードのプロモーション盤は

とんとなくなってまいります。

 

 

 

◎プロモーション盤の音

 

シングルやアルバムが

発売前のラジオ局などに

配るため、

一番最初にプレスする

レコードなので

音が本当にきれいで良いです。

 

・・・

レコードの場合、プレス回数が

増えるほど、音は劣化し

マザーからスタンパーを新たに

起こして、追加プレスすると

いった工程があります。

よって最初のスタンパーの

最初のプレスが一番音が

クリアになるのです。

・・・

 

しかし当時は勿論市販など

されているわけもなく、

ラジオ局などから不要に

なったものが中古市場に

流れ出しているという

ことなのです。

 

私もサラリーマン時代、

モノラルに目覚めてから

何気なくシングルコーナーに

プロモ盤と記載された

レーベルが白無地のものを

みつけ、

 

裏面がMONOとなって

いるため、この曲が

MONOバージョンで聴けるのか!

と、手に取ったのが始まりです。

 

見る見るうちにプロモ盤の

音の良さに魅せられて

見つけては欲しいものを

買う日々がありました。

 

10数年前はまだ今ほど

高騰していませんでしたので

(といっても通常盤よりは

値段は張りましたが)

色々入手してきました

 

 

 

 

今回は店にある

・アルバムのプロモーション盤

・イギリスシングルの

 プロモーション盤等を

ご案内いたします。

 

 

 世の中にはこうした

プロモーション盤より

さらにレアで音がやたらと

フレッシュなテストプレス盤

というものもありますが、

これは希少なうえに

余りに高価なものが

多いので、ここには

手を出しません。

 

しかし店にはシングルで

2枚だけありまして、

そちらも

ご案内します。

 

ONE OF THESE NIGHT / EAGLES

ON THE BORDER / EAGLES

DOOBIE BROTHERS / DOOBIE BROTHERS

SLOW HAND / ERIC CRAPTON

ERIC CRAPTON / ERIC CRAPTON

NO SECRETS / CARLY SIMON

LADIES OF THE CANYON / JONI MICHEAL

BORN TO RUN / BRUCE SPRINGSTEEN

PLANET WAVES / BOB DYLAN

EDDIE COCHRAN / EDDIE COCHRAN

PRETZEL LOGIC / STEELY DAN

BADFINGER / BADFINGER

BLOW-UP / ORIGINAL SOUND TRACK

BARBARA KEITH / BARBARA KEITH

THRILLER ! / COLD BLOOD

シングル盤 イギリスプレス

WINGSのイギリスプロモーションシングル

テストプレス盤

コメントへの回答

 

Takashi様

コメントありがとうございます。

基本発売される盤のサンプルプレスになりますので、60年代後半以降のアルバムはほぼステレオだと思います。一番良いのは店員さんに聞いてみることかと。70年代のもので、もしMONOがあればかなり高額で、おそらく開設でMONOと表示している場合が多いのではないかと思います。

 

 

アメリカのシングルのみA面/B面がMONO/STEREOだと思います。またシングルでも天国への階段等長い曲は両面ステレオだったりします。イギリスのサンプル盤は発売されるカップリングでMONOはMONO、STEREOはSTEREOでのサンプル盤のようです。

コメントへの回答2
Takashi様

 

先にも記載した通り、60年代後半からのmonoは非常に少ないと思います。

(私が知っているのはPAUL MCCARTNEYのRAMくらいです)

おそらくクラプトンのSLOW HANDはないと思います。有無についてはプロモ盤に詳しいレコード屋さんに聴いていただくっことが一番と思います。私もプロモ盤が出されたか否かについてそこまで詳しいわけではありませんのでご了承ください。

但しLAY DOWN SALLYのシングル盤はMONO/STEREOがあります(店に所有しています)。70年代のプロモ盤のMONOはシングルであればあると思っていただいた方が良いと思います。

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コメント: 2
  • #1

    Takashi (火曜日, 26 2月 2019 14:00)

    興味深いお話ありがとうございます。
    店頭で見かけた際に、視聴せずにステレオかモノラルかを見分ける方法はあるのでしょうか?
    白ラベルは全てモノラルと思ってよろしいのでしょうか?

  • #2

    Takashi (火曜日, 26 2月 2019 20:12)

    ありがとうございます! 前述のE.C.「SLOW HAND」なんかは77年のアルバムかと思いますが、その時代でもモノラルのプロモ盤があるのですね? 店頭で視聴できたとしても店の中なのではっきりとした違いはわからないかもしれないので、盤のどこかに(例えば中央の白ラベル部分に)MONOとかの表記があるのかと思ったのですが、そういうわけでもないのですね。 やはり店員さんに聞いてみるしかないのか。